
京都工芸繊維大学美術工芸資料館では「さぐる、ひもとく、もよう。一蝶の標本から世界のボスターまで」展を開催します。
模様は植物や動物、自然現象などをモチーフに生み出され、地域の風士や時代背景にあわせてその「かたち」を変化させてきました。例えば、日本では大海原を表現した青海波や獅子舞のまとう唐草文様、世界ではイスラム美術におけるアラベスクやペルシャ絨毯にみられるペイズリー柄などが有名です。これらの模様には人々のさまざまな感情や祈りがこめられており、その思いは家具や食器を彩る現代のデザインにも受け継がれています。
本展では、当館のコレクションから、「模様」にまつわる多様なポスター・工芸品を紹介します。模様のモチーフとなった自然物や自然現象の荒々しさを模様により表現した器、模様が刷られたポスター、制作工程により意図せず模様を着飾った壺などをご覧いただきます。そうした模様が創り出された経緯や、こめられた意味を考えてみると、模様のあしらわれた表面のなかに制作者の思考や技法といった、奥が深い世界が見えてくるでしょう。
とりわけ本展では、「模様のうまれるところ」「自然のかたち」「構造からみる模様」「模様の境界」といった切り口で模様にせまります。本展を通して、自然物が模様に昇華される過程や、定まったかたちをもたない自然現象の模様化、図案の配置と広がり方にみられる法則、日常生活にひそむ見過ごされた模様を紹介します。「椅子張地」や「大河内焼青磁染付七寸皿」といった工芸品に加え、リトグラフ「J.V.ボンの歯磨」、カーテン「絹布交ぜ織窓掛」などの作品を通して模様をさぐり、ひもとく旅へと出かけましょう。
○開催期間
2026年7月27日(月)~ 9月12日(土)
○休館日
日曜日・祝日、8月12日(水)~15日(土)
○開館時間
10:00~17:00(入館は16:30まで)
○会場
京都工芸繊維大学美術工芸資料館 1階ホール
(地下鉄烏丸線「松ヶ崎」駅下車、徒歩8分)
○入館料
一般200円、大学生150円、高校生以下無料
*大学コンソーシアム京都に加盟する大学の学生・院生は学生証の提示により無料
*身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳または被爆者健康手帳をお持ちの方及び付添の方1名は無料(入館の際は、手帳の提示をお願いします)
○主催
京都工芸繊維大学美術工芸資料館
○協力
京都・大学ミュージアム連携