京都工芸繊維大学美術工芸資料館

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展覧会アーカイブ|Exhibition Archives

2006.9.25 - 2006.11.4

建築家グンナール・アスプルンド−癒しのランドスケープ−
建築家グンナール・アスプルンド

スウェーデン近代を代表する建築家エーリック・グンナール・アスプルンド(Erik Gunnar Asplund 1885-1940)。
主任建築家を務めた「ストックホルム博覧会」(1930)で、北欧諸国にモダニズムの時代をもたらしたアスプルンドの作品は、 「北欧モダン建築の原点」と位置づけられます。
さらに代表作「森の墓地」(1940)では、スカンジナビアの雄大な自然を背景に、生命の一回性への眼差しが、 永遠なる自然の時間へと見事に昇華される建築とランドスケープの表現に到達しました。
この「森の墓地」がユネスコの世界遺産に登録され、アスプルンド再評価の気運が高まっています。
本展では、図面・スケッチ・家具(以上、写真での出品)・模型などに加え、建築写真家吉村行雄氏撮影による写真と映像、 これまで未発表だった若き日の絵画作品(写真での出品)など、 未発表作品や未完の計画案を含むアスプルンド作品の全貌を総覧いただけます。
自然との共生が人類の最重要課題である今日、本展がこれからの自然と人との関係のあり方を探る一つの指針となれば幸いです。

○アスプルンド略歴
1885年 スウェーデン・ストックホルムに生まれる。
1905-09年 王立工科大学建築学科。
1910年 王立芸術大学に進学するが仲間と共に中退。
1910-11年 仲間と共に私設学校「クララ・スクール」を設立し建築を学ぶ。
1913-14年 イタリアへ見学旅行。
1915年 「ストックホルム南墓地コンペ」に友人のS.レヴェレンツと共同で応募し1等を受賞。
1928-30年 「ストックホルム博覧会」の主任建築家を務める。
1931-40年王立工科大学教授。
1940年 心臓発作のためストックホルムで逝去。
1994年 「森の墓地」がユネスコの世界遺産に登録される。

○会期
2006年9月25日(月)から2006年11月4日(土)まで
○休館日
日曜日・祝日

◎関連企画

シンポジウム 「今なぜアスプルンドなのか」
2007年12月8日(土)14:00〜
@京都工芸繊維大学1号館0111講義室
○パネラー
吉村行雄(建築写真家)
川島洋一(福井工業大学助教授)
桐原武志(建築家)
○司会
松隈洋(京都工芸繊維大学助教授)
○入場無料
○定員150名(当日受付順・申込み不要)

○主催
京都工芸繊維大学美術工芸資料館+アスプルンド展実行委員会
○監修
川島洋一(福井工業大学助教授)
○後援
スウェーデン大使館
スカンジナビア政府観光局
日本建築学会
日本建築家協会
北欧文化協会
北欧建築・デザイン協会
○協力
松下電工汐留ミュージアム
アスプルンド財団
スウェーデン国立建築博物館
多摩美術大学今井兼次共同研究会