展覧会|Exhibition
2025.3.3 - 2025.4.7
建築アーカイブズをひらく Vol.2 まちの診断師 北沢恒彦-ポスト経済成長期の商店街と市民
The town research consultant Tsunehiko Kitazawa
-shopping streets and citizens in the post-economic growing period
「建築アーカイブズをひらく」は、京都工芸繊維大学美術工芸資料館が収蔵する知られざる建築資料や収蔵に向けて整理
作業中の建築資料、あるいはその整理や研究の過程で得られた発見を紹介する小さな展覧会のシリーズです。収蔵庫の内外で人目につかずにいるさまざまな記録に光を当て、都市や建築に関わるさまざまな活動を読み解くことで、これからの都市や建築を考えるための新たな視点を提供するとともに、建築アーカイブズの可能性を発信します。
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「私は街の診断師だ」(北沢恒彦『自分の町で生きるには』(晶文社、1981年))
北沢恒彦は京都市中小企業指導所の職員として1970年代から1990年代にかけて京都の商店街、小売市場、個店の商業診断調査を行い、まちのあり方を思案した人物です。その調査には「京都ベ平連」や「思想の科学」など北沢が所属した市民活動の仲間をはじめ、京都工芸繊維大学や京都精華大学などの学者、学生、写真家、デザイナーなどが参画しました。彼らは、大型店舗やスーパーに圧倒され失われつつあった京都の商いの場をそれぞれの視点で分析し、記録を行いました。
本展覧会では美術工芸資料館に寄贈された資料を通じて、北沢恒彦らがどのように「まち」を思考し、調査を実施したのかを読み解くと共に、ポスト経済成長期の京都の姿を、彼らの調査の記録である診断報告書、巡回レポート、写真、北沢と商人との手紙から描き出します。
○開催期間
2025年3月3日(月)~4月7日(月)
○休館日
日・祝日
○開館時間
10:00~17:00(入館は16:30まで)
○会場
京都工芸繊維大学美術工芸資料館 1階
(京都市営地下鉄烏丸線「松ヶ崎」駅下車、徒歩8分)
○入館料
一般200円、大学生150円、高校生以下無料
*大学コンソーシアム京都に加盟する大学の学生・院生は学生証の提示により無料
*身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳または被爆者健康手帳をお持ちの方及び付添の方1名は無料(入館の際は、手帳の提示をお願いします)
○主催
京都工芸繊維大学美術工芸資料館
○協力
京都・大学ミュージアム連携
○ギャラリートーク
日時:3月29日(土) 11:00~/13:00~/15:00~(各回30分)
定員:各回10名程度(申込不要、先着順)
解説:和田蕗(岐阜工業高等専門学校建築学科助教・本展企画担当)