京都工芸繊維大学美術工芸資料館

京都工芸繊維大学

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Kyoto Institute of Technology

展覧会|Exhibition

【再開館と会期変更のお知らせ】

京都府に緊急事態宣言が発令されたことにより、4月27日(火)より臨時休館しておりましたが、6月21日(月)より開館いたします。
これにともない、「キモノからインテリアへ−住空間を彩った機械捺染」の会期を2021年6月21日(月)から7月10日(土)へ変更します。
京都府は、7月11日までの期間「まん延防止等重点措置」の対象に指定されています。そのため、本学では、美術工芸資料館以外の施設への一般の方の立ち入りを原則として制限しております。ご協力くださいますよう、よろしくお願いいたします。


2021.6.21 - 2021.7.10

キモノからインテリアへ―住空間を彩った機械捺染 ―寺田コレクションと蛭川コレクション―
キモノからインテリアへ―住空間を彩った機械捺染

 京都工芸繊維大学美術工芸資料館では、これまで機械捺染に関わる展覧会として、「ここにもあった匠の技 機械捺染」(2010年)、「京都のモダンデザインと近代の縞・絣」(2011年)、「京都からアフリカへ 大同マルタコレクションにみる1960年代京都の捺染産業」(2013年)、「京都捺染産業の軌跡 ローラー彫刻の祖 武田周次郎とその後」(2015年)、「近代京都の機械捺染図案を今ふたたび―よみがえる寺田コレクション―」(2018年)の5回を開催しました。
これらの展覧会によって、機械捺染が、伝統産業の近代化のなかで重要なポジションにあり、1898(明治31)年に導入されてからおよそ100年、京都の染織産業に大きく貢献してきた姿が浮き彫りにされました。
 本企画は、これまでの機械捺染関連の展覧会の延長線上にあり、用途を広げた機械捺染産業の一側面を紹介するとともに、現代にいたる図案の変遷をたどるものです。
 主な展示資料は、機械捺染の黄金時代の一端を示す寺田コレクションと蛭川コレクションの図案資料と見本生地の中から選定したものです。キモノの需要が減少し、それに伴い図案の主な対象が、着尺(キモノ用)捺染からカーテンや寝具といったインテリアへと変化する1950年代以降の資料を中心に展示します。なかでも、日常に洋風生活が浸透する時代に庶民の住空間を彩ったポップで華やかな図案や生地の数々は初出展となります。あわせて、機械捺染の変遷が俯瞰できる戦前期の資料も紹介します。
 いつの時代も、庶民の生活に寄り添ってきた機械捺染、この展覧会の資料からも、その時々の生活文化が見えてきます。そして、生活文化のなかで生まれた機械捺染の図案からは庶民の美意識を感じ取ることができます。みなさま、それぞれの視点で展示をお楽しみいただけますと幸いです。

○開催期間
2021年5月17日(月)から6月26日(土)
2021年6月21日(月)から7月10日(土)
○休館日
日曜日・祝日
○開館時間
10-17時(入館は16時30分まで)
○会場
京都工芸繊維大学美術工芸資料館
○入館料
一般200円、大学生150円、高校生以下無料
*京都・大学ミュージアム連携所属大学の学生は学生証の提示により無料
*身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳または被爆者健康手帳をお持ちの方及び付添の方1名は無料(入館の際は、手帳またはミライロIDの提示をお願いします)
○主催
京都工芸繊維大学美術工芸資料館
○企画
京都工芸繊維大学美術工芸資料館/青木美保子/上田文
○協力
京都・大学ミュージアム連携/立命館大学アート・リサーチセンター 文部科学省 国際共同利用・共同研究拠点「日本文化資源デジタル・アーカイブ国際研究拠点」