京都工芸繊維大学美術工芸資料館

京都工芸繊維大学

京都・大学ミュージアム連携

©Museum and Archives,
Kyoto Institute of Technology

展覧会|Exhibition

2019.12.2 - 2019.12.19

博物館実習展示:
「纏う自然ー着物の中に見る、自然表現」/「考える余白」

「纏う自然ー着物の中に見る、自然表現」
 昭和中頃まで普段着として着用されていた着物ですが、近年は特別な催事を除いて、着物に触れる機会というのはほとんどなくなっています。そのため、着物の図柄や文様、またその意味を知らないまま、着物を着ている人も多いのではないでしょうか。
 本展覧会では、自然を表している着物の図柄について着目し、その描き方の多様さを紹介します。美術工芸資料館所蔵の江戸後期から明治期に作られた着物に加え、自然を描いた文様に関するパネルを展示します。伝統的な自然の描き方である文様や、着物全体を使った自然表現、さらには文様の組み合わせによる大胆な図柄など着物のデザインの幅広さを感じ取ってください。

「考える余白」
 本展覧会ではポスターや大津絵、時期などを紹介しながら、普段はあまり意識をしない「余白」の機能や役割に焦点をあてていきます。
 しばしば日本人は、何もない部分である余白に美しさを見出し、作品の一部として取り込むことで独自の美意識や文化を生み出してきました。かねてより培われてきた美意識に「余白」が欠かせないものであると認識する一方で、その余白が持つ意味や、作品にもたらす影響について考える機会は多くはないのではないでしょうか。
 その余白は「描かれなかった」のか、「描かなかった」のか、はたまた既に「描いている」のか−−。
 
本展示は博物館実習の一環として学生が展示・企画・構成を行いました。

○開催期間
2019年12月2日(月)から12月19日(木)まで
○休館日
日曜日・祝日
○開館時間
10-17時(入館は16時30分まで)
○会場
京都工芸繊維大学美術工芸資料館2階
○入館料
一般200円、大学生150円、高校生以下無料
*京都・大学ミュージアム連携所属大学の学生・院生は学生証の提示により無料で入場できます。
*身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳または被爆者健康手帳をお持ちの方及び付添の方1名は無料です(入館の際は、手帳の提示をお願いします)。

◎同時開催
「ポスターにおける写真表現」
会期:2019年11月18日(月)〜12月14日(土)