京都工芸繊維大学美術工芸資料館

京都工芸繊維大学

京都・大学ミュージアム連携

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Kyoto Institute of Technology

展覧会アーカイブ|Exhibition Archives

2013.10.21 - 2013.11.30

常設展示1
浅井忠と「装飾」―武士山狩図から図案まで―

浅井忠(1856-1907)は、本校の前身である京都高等工芸学校の図案科教授として京都に居住した晩年に、対照的な二つの室内装飾品の制作に携わりました。 その一つ、≪武士山狩図≫(1905年)は宮内省の下命により旧東宮御所の一室を飾る綴織の原画として描かれたもの。 丹念な写生を重ねることで、歴史画の趣漂う重厚な画面が作り上げられました。一方≪飾り戸棚≫(1907年頃)では身の回りのものを入れる戸棚の扉絵を手がけています。 写生にもとづきつつもアール・ヌーヴォーに琳派を掛け合わせた独特のデザインです。 この常設展示では、武士山狩図の下絵から図案にいたる浅井忠の「装飾」をめぐる多彩な世界をお楽しみください。

浅井忠 / 武士山狩図(人物) / 1905年 / AN.3280-2

常設展示2
近代ヨーロッパのポスターーシェレ、ロートレックからカッサンドルまでー

近代ポスターの父と言われ19世紀末の多色石版ポスターのスタイルを作り上げたジュール・シェレ、 後期印象派の画家としてだけでなくポスター・デザイナーとしても多くの傑作を残しているアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック、 女性と植物が組み合わさった美しいデザインが日本でも人気のアルフォンス・ミュシャ、 機械の時代を象徴する幾何学的で力強いアール・デコ・デザインを代表するカッサンドルなど、ポスター史に名を残す作品を中心に展示します。 近代ポスターの精髄をご堪能ください。

カッサンドル, アドルフ・ムーロ / エトワール・ドュ・ノール(北の星号) / 1927年 / AN.3432

○開催期間
2013年10月21日(月)から2013年11月30日(土)まで