京都工芸繊維大学美術工芸資料館

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展覧会アーカイブ|Exhibition Archives

2013.1.28 - 2013.3.2

「浅井忠の図案」展(*常設展示)

美術工芸資料館では、2月23日まで常設展示として「浅井忠の図案」展を開催しています。 この常設展示に、2012年冬にあらたに寄託していただいた「野分蒔絵文庫」を展示しています。
この「野分蒔絵文庫」は、浅井忠が1905年に、当時新進の漆芸家杉林(浅野)古香に図案を提供したもので、浅井の図案は美術工芸資料館の所蔵されており、現在展示中です。
このたび、その図案をもとに制作された文庫が発見され、ご所蔵者のご厚意で美術工芸資料館に寄託されました。 この作品は、1906年の秋に杉林古香の家でおこなわれた展示会に出品され、京都日出新聞紙上で美術記者黒田天外に絶賛されたものです。 雑誌『ホトトギス』の1907年12月号にも写真が掲載されています。
作品の裏面には、「黙語按」(黙語は浅井の号)と浅井の印、そして、杉林古香の印章が記されています。 内箱には、西川一草亭による箱書があります。外箱には、「水落」の貼紙があるため、正岡子規の門人水落露石の旧蔵品であった可能性があります。

○開催期間
2013年1月28日(月)から2013年3月2日(土)まで