京都工芸繊維大学美術工芸資料館

京都工芸繊維大学

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展覧会アーカイブ|Exhibition Archives

2011.11.14 - 2011.12.22

開館30周年記念展2「染を語る」
開館30周年記念展2「染を語る」

京都工芸繊維大学美術工芸資料館の開館30周年を記念した連続展覧会の第二弾として「染を語る」展を開催します。
京都工芸繊維大学美術工芸資料館は、約七千点の染織関連資料を所蔵しています。
これら資料は甲冑・束帯等時代衣装、国内及び中国等の時代裂、20世紀初頭ヨーロッパの染織品(調度裂を含む)と多岐に渡り、 前身である京都高等工芸学校が1902年の設立当初から昭和初期にかけて 図案科、色染科、機織科教官の研究資料及び学生の教育用標本として、収集したものが中心となっています。 今回の「染を語る」展は、2008年の「裂地を辿る」展に続き、染織関連資料調査研究委員会の調査研究報告を兼ねたものです。
この委員会は平成15年より、京都工芸繊維大学の学内だけでなく広く学外からも調査委員を募り組織し、 時代衣装及び裂地帖及び裂地帖の体裁をとらない裂、 更に染織関連資料等の分類調査、目視調査及び化学調査を行ってきました。
この調査会における研究成果については、 研究成果を学会で発表するとともに、資料データのデジタル化を行い、学内ではホームページ上で写真の公開を行っています。
本展覧会「染を語る」展では、染色技術に焦点を当てた展示を行っております。
写し友禅やローラー捺染等の近代の染色技法を理解するには伝統的な染色技法が必須であるとの考えに基づき、本展覧会を企画しております。
伝統的な染色技法については、衣装及び裂地に加えて型染用の型紙、板締染用の染道具類、友禅染用絵具など 染に係わる道具類の展示を行い、技法別にご紹介します。
近代の染色技法については、今回新しく本資料館に寄贈を受けた「試染標本帳 試検室備附 甲号第二巻 堀川工場試検室」を始めとする 裂地資料の調査結果から、近代の染色技法を紐解きます。

○会期
2011年11月14日(月)から2011年12月22日(木)まで

◎関連企画1

染織関連資料調査研究会活動報告
2011年11月25日(金)  14:00 - 17:00
@京都工芸繊維大学ベンチャーラボラトリー1F
○講演
生谷吉男(元倉敷芸術科学大学)
梶原俊明(元京都市染織試験場)
萩原理一(萩原産業)
藤井健三(元京都市染織試験場)
佐々木良子(京都工芸繊維大学美術工芸資料館)
○司会
佐々木健(京都工芸繊維大学)
○参加費 無料
※開館30周年記念展2「染を語る」ご覧には別途入館料が必要です。
定員  80名(申込不要・当日先着順)

◎関連企画2

ギャラリートーク
「京都工芸繊維大学美術工芸資料館収蔵資料をめぐって」
2011年12月3日(土)  14:00 -
@京都工芸繊維大学美術工芸資料館
○講演
生谷吉男(元倉敷芸術科学大学)
梶原俊明(元京都市染織試験場)
萩原理一(萩原産業)
藤井健三(元京都市染織試験場)
○司会
佐々木良子(京都工芸繊維大学美術工芸資料館)
○参加費 無料
※当日は教育懇談会開催日のため入館料が無料となります。