京都工芸繊維大学美術工芸資料館

京都工芸繊維大学

京都・大学ミュージアム連携

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Kyoto Institute of Technology

展覧会アーカイブ|Exhibition Archives

2011.9.20 - 2011.10.28

開館30周年記念展1「コレクションの歩み−ポスターを中心に−」
開館30周年記念展1「コレクションの歩み−ポスターを中心に−」

京都工芸繊維大学美術工芸資料館は今年2011年に開館30周年を迎えます。それを記念した連続展覧会の第一弾として、「コレクションの歩み −ポスターを中心に−」展を開催します。
美術工芸資料館は、全国に二つしかない国立大学附属の美術系博物館として、コレクションの拡充と展示公開につとめてきました。 とりわけ、近現代ポスターのコレクションは国内有数の規模と内容を誇っています。 その始まりは1902年、京都工芸繊維大学の前身の一つである京都高等工芸学校設立の頃にまで遡ります。 日本初のデザイン教育学校として、当時最先端であったヨーロッパのデザイン実践の理解を深めるために、 初代教授となった浅井忠を始めとした教授陣が、アール・ヌーヴォー期のポスターの数々をヨーロッパで収集してきたのです。 それらは美術品収集という観点ではなく、あくまで図案教育のための資料として集められたものでしたが、 近代ポスターの父と言われるジュール・シェレやロートレックなど、 グラフィック・デザインの歴史に残る貴重なポスターも多く収蔵されることとなりました。 その後も数多くの先達の尽力により、当館のポスター・コレクションは近代ヨーロッパのみならず、中東欧を含む現代のヨーロッパ、 さらにはアジアや南北アメリカ大陸へと広がっていきました。 もちろん、我が国のデザイン史を飾る貴重なポスターも数多く収蔵されています。 現在では登録されているポスターだけでも6000点を超える大コレクションとなっています。
本展覧会「コレクションの歩み −ポスターを中心に−」では、約100点の代表的ポスターを辿りながら、 初期コレクション形成から収集の体系化の段階、そして最新の収蔵品までのコレクション拡充の歴史をご紹介します。

○会期
2012年2月6日(月)から2012年5月6日(日)まで
○休館日
日曜日・祝日および2月25日(土)、3月12日(月)、3月13日(火)
※但し、2月11日(土・祝日)および4月29日(日)から5月6日(日)の間は開館いたします。

◎関連企画

シンポジウム
「京都工芸繊維大学美術工芸資料館収蔵資料をめぐって」
2011年10月22日(土)  13:30 - 17:30
@京都工芸繊維大学 60周年記念会館 1階 記念ホール
○基調講演
竹内次男(美術工芸資料館前館長)
○パネリスト
竺覚暁(金沢工業大学環境・建築学部建築系教授、金沢工業大学ライブラリーセンター館長、
金沢工業大学建築アーカイヴス研究所長)
寺山祐策(武蔵野美術大学教授、グラフィックデザイナー)
橋本優子(宇都宮美術館学芸員)
○司会
並木誠士(美術工芸資料館館長)
○参加費 無料
※開館30周年記念展1「コレクションの歩み−ポスターを中心に−」展ご覧には別途入館料が必要です。
○定員 200名(申込不要・当日先着順)