講座名/
京都工芸繊維大学「アートマネージャー養成講座」
日時/
2013年9月22日(日)〜24日(火)
会場/
京都工芸繊維大学ほか
〒606-8585 京都市左京区松ヶ崎御所海道町
参加料/
無料
主催/
京都工芸繊維大学美術工芸資料館
協力/
京都・大学ミュージアム連携
助成/
文化庁 平成25年度大学を活用した文化芸術推進事業「大学ミュージアム収蔵資料を活用したアートマネージャー育成プログラム−大学ミュージアムによる高度学芸員の育成−」
わが国の学芸員の現状は、大学の学部課程で学芸員資格を取得できるが、
学芸員の求人では大学院修士課程修了以上が条件となる場合が多く、さらに、現場での実践経験者が優遇される場合も多くあり、
大学卒業後、インターンとして美術館・博物館の業務にかかわりながら学芸員採用試験を受ける人材が多いという状況にあります。
このように、人材を輩出する立場にある大学の現状と、
より上位の学位や現場での実践体験を重視する美術館・博物館等の現状が乖離しているという状況において、
博物館相当施設を保有する大学に求められるのは、学芸員希望者に対して大学があらたに実践的な学芸員教育を提供し、
それを通して文化芸術創造発信を実現することだと考えます。
京都工芸繊維大学美術工芸資料館は、平成23年度文化庁助成「文化遺産を活かした観光振興・地域活性化事業」に採択された「京都のミュージアム活性化プロジェクト」の一環として
京都市内14大学15ミュージアムが連携した「京都・大学ミュージアム連携」の中心となって活動しています。
本プログラムは、大学で学芸員資格を取得して、実践能力があり、かつ、専門性のある学芸員を目指している人材を公募し、
本学が提供する教育プログラムに参加することにより、アートマネジメントの実践的な訓練を積んだ即戦力となるアートマネージャーを育成することを目的とするものです。
本プログラムの教育カリキュラムは、展覧会の企画・立案プロセス、美術工芸品をとりまくさまざまな技術に関する講義を受講するステップ1(2013年度)と、
受講生みずからが本学美術工芸資料館のスタッフと共に、実際の展覧会の企画・立案から展示、事後処理までを体験するステップ2(2013年度)、
そして次年度に実施する学外の会場をつかった展覧会を企画するステップ3(2014年度)で構成されます。
ステップ1の講義には、直近の話題性のある展覧会を企画、実施した学外の学芸員を講師として招聘し、
多様なジャンルの展示企画に関する講義をしていただき、さらに、美術工芸資料のハンドリング、修復、撮影、展示などの専門業者による講義も設定します。
ステップ2は、美術工芸資料館で2014年1月に開催する展覧会を企画・運営するもので、希望者から若干名をスタッフとして選抜します。
スタッフは、少なくとも美術工芸資料館で週1回程度、展覧会開催直前には、集中して作業を進めていただきます。
このスタッフは次年度ステップ3へと進み、学外の会場をつかった展覧会を企画・運営します。
なお、ステップ1については、ひろく一般の方々にも聴講していただけます。
〒606-8585 京都市左京区松ヶ崎御所海道町
京都工芸繊維大学美術工芸資料館 アートマネージャー養成講座係
FAX:075-724-7920
2013年9月17日(火)必着
特に返信等はいたしませんので、当日直接お越しください。
日時/
2013年9月22日(日)・23日(月祝) 10:00〜17:00
会場/
京都工芸繊維大学 総合研究棟4階多目的室
スケジュール/
9月22日(日)
9月23日(月・祝)
日時/
2013年9月24日(火) 9:00〜17:00
会場/
京都工芸繊維大学 1号館111(集合)・美術工芸資料館
スケジュール/
9月24日(火)
京都工芸繊維大学美術工芸資料館
TEL:075-724-7924
FAX:075-724-7920
2013年度のStepⅡでは、受講生7名で「染色芸術の世界−鶴巻鶴一と中堂憲一−」(会期:2014年1月14日〜2月28日)を企画・運営しました。10月の初回ミーティングから3月の展覧会撤収作業まで、美術工芸資料館にて計14回にわたる実習をおこない、展示作品の選定、展示レイアウトの検討から展覧会チラシ・ポスターの作成、カタログの原稿執筆・編集、シンポジウムの企画・当日運営、展示作業・撤収作業、関係者への御礼にいたるまで、多岐にわたる作業を体験していただきました。
原稿執筆や関係者とのやりとり、カタログの校正等、メールや電話を使った実習日以外の活動も多く、負担も大きかったと思いますが、参加した受講生からは「学芸員の仕事についてより深くかかわることができた」「予想していたよりも(補助要員としてではなく)、主体的に責任を持って展示企画を進めていくことができた」という感想が聞かれ、大学の博物館実習とは違う、より実践的な経験を積んでいただけたと思います。
なお、今回の受講生は2014年度にStepVへ進み、学外の会場を使った展覧会の企画・運営をおこなう予定です。
京都工芸繊維大学の前身校のひとつである京都高等工芸学校は、近代化の流れのなかで京都の伝統工芸・伝統産業を支えるための技術研究および教育の場でした。 本展覧会では、京都高等工芸学校の三科(色染科、機織科、図案科)のうち色染科の研究実績を二代目校長鶴巻鶴一(1873-1942)の作品と業績を中心に紹介します。 鶴巻鶴一による臈纈染の復活そして色染科での染色技術や技法の研究は、社会変化に直面していた京都の染色産業へ大きな貢献を果たしました。 その後、京都では、染色技術の発展により多くの染色作家が誕生しました。 美術工芸資料館では、京都を代表する型絵染作家中堂憲一氏(1921-1991)のご遺族から作品及び資料の提供を受けました。 本展覧会では、中堂憲一氏の代表作品に加えて型紙・下絵類も展示することにより京都の染色芸術の世界を味わっていただきます。
○展示予定作品
○開催期間 2014年1月14日(火)から2014年2月28日(金)まで
○休館日
日曜日・祝日、1月18日(土)、2月25日(火)、2月26日(水)
○入館料
一般200円、大学生150円、高校生以下無料
*京都・大学ミュージアム連携所属大学の学生・院生は学生証の提示により無料。
◎関連企画
シンポジウム「京都と〈染め〉―芸術と産業の融合―
2014年1月13日(月・祝) 13:30〜16:45
@京都工芸繊維大学 総合研究棟4階 多目的室
入場無料、申込不要(定員:100名)
○プログラム(※講演者敬称略)
13:30- 開会
13:40-
「京都の近代産業と京都工芸繊維大学」
並木誠士(京都工芸繊維大学教授・美術工芸資料館館長)
14:15-
「京都における染織工芸の近代化―鶴巻鶴一の古法研究を手がかりに―
青木美保子(京都女子大学准教授・京都工芸繊維大学文化遺産教育研究センター特任准教授)
14:55-
「鶴巻鶴一を考える」松原龍一(京都国立近代美術館学芸課長)
15:30-
「輝けるキモノ美」
五代 田畑喜八(一般社団法人日本染織作家協会理事長・一般財団法人京染会理事長・日本伝統工芸士会会長)
16:05-
「中堂憲一先生との思い出
羽田登(日本工芸会正会員・京都府指定無形文化財保持者(友禅))
16:40 閉会
16:45-
美術工芸資料館にて「染色芸術の世界−鶴巻鶴一と中堂憲一−」展見学
○企画
京都工芸繊維大学アートマネージャー養成講座
○主催
京都工芸繊維大学美術工芸資料館
○協力
京都工芸繊維大学文化遺産教育研究センター、京都・大学ミュージアム連携
○助成
文化庁 平成25年度大学を活用した文化芸術推進事業
「大学ミュージアム収蔵資料を活用したアートマネージャー育成プログラム−大学ミュージアムによる高度学芸員の育成−」
StepⅢでは、学外の施設(金沢美術工芸大学美術工芸研究所)において、学外機関と協力をしながら展覧会「加賀蒔絵と京蒔絵―工芸教育の精華―」を開催しました。金沢美術工芸大学だけではなく、京都市立芸術大学や(株)パイロットコーポレーションからも作品を借用して、金沢と京都それぞれの蒔絵の特色やその近代化について考える展覧会にしました。
2015年3月には2年間の活動を報告書にまとめ、全員で修了式に臨みました。
明治時代と戦後の伝統文化の変革期において、京都と金沢は蒔絵の二大生産地でありました。そして美術工芸教育においては、京都では明治の新時代にふさわしい図案を開発すべく、京都高等工芸学校(現・京都工芸繊維大学)で図案科が開設され工芸教育が行われました。一方、金沢では、戦後、金沢美術工芸大学で蒔絵作家による近代蒔絵と新たな技術に関する教育が行われてきました。本展示では、両大学の所蔵品の展示を通じて、それぞれの大学が蒔絵という伝統をいかに改革し継承をはかっていったのかを明らかにします。浅井忠を中心とした図案革新に重点を置いた明治期京都の蒔絵、そして戦後の名工による新たな技術をもって制作された加賀の蒔絵と、伝統の継承と革新における両大学の試みを感じ取っていただけたら幸いです。
なお、本展は、文化庁の2014年度大学を活用した文化芸術推進事業「大学ミュージアム収蔵資料を活用したアートマネージャー育成プログラム―大学ミュージアムによる高度学芸員の育成―」の助成をうけて、京都工芸繊維大学アートマネージャー養成講座2013年度の受講生が企画いたしました。
○会場
金沢美術工芸大学美術工芸研究所展示室(図書館棟2階)
(〒920-8656 石川県金沢市小立野5-11-1)
○開催期間
2014年10月14日(火)から2014年11月3日(月・祝)まで
○開館時間
9-17時
土曜日、美大祭期間(11月1日(土)〜3日(月・祝))は、9時〜15時になります。
○休館日
日曜日
ただし、11月2日(日)は開館します。
○入館料
無料
○アクセス
駐車スペースが少ないため、できるだけ公共交通機関をご利用くださいますようお願いいたします。
シンポジウム「加賀と京都の漆芸−変革期における工芸教育−」
2014年10月13日(月・祝) 13:30 - 17:30
@金沢美術工芸大学視聴覚教室
○参加費 無料
○申込不要(当日先着順・100名)
○プログラム
13:30〜13:40
開会挨拶・趣旨説明
13:40〜14:10
「近代京都の漆芸―京都高等工芸学校とその周辺から―」
中尾優衣(京都国立近代美術館研究員)
14:15〜14:45
「近代京都における漆芸の位置」
並木誠士(京都工芸繊維大学美術工芸資料館館長)
14:50〜15:20
「加賀蒔絵の近代と戦後の漆芸教育」
山崎剛(金沢美術工芸大学教授)
15:35〜16:30
ディスカッション
16:40〜17:30
「加賀蒔絵と京蒔絵−工芸教育の精華−」展の見学
○企画
京都工芸繊維大学アートマネージャー養成講座2013年度生 Step III
○主催
金沢美術工芸大学美術工芸研究所、京都工芸繊維大学美術工芸資料館
○協力
京都・大学ミュージアム連携
○助成
文化庁 2014年度大学を活用した文化芸術推進事業
「大学ミュージアム収蔵資料を活用したアートマネージャー育成プログラム―大学ミュージアムによる高度学芸員の育成―」
○展覧会についてのお問合せ
金沢美術工芸大学美術工芸研究所
〒920-8656 石川県金沢市小立野5-11-1
TEL 076-262-3519
http://www.kanazawa-bidai.ac.jp/
○アートマネージャー養成講座についてのお問合せ
京都工芸繊維大学美術工芸資料館
〒606-8585 京都市左京区松ヶ崎橋上町
TEL 075-724-7924