京都工芸繊維大学美術工芸資料館

京都工芸繊維大学

京都・大学ミュージアム連携

©Museum and Archives,
Kyoto Institute of Technology

展覧会|Exhibition

2018.6.25 - 2018.8.11

記録された日本美術史―相見香雨、田中一松、土居次義の調査ノート展―
記録された日本美術史―相見香雨、田中一松、土居次義の調査ノート展

 作品の調査と記録は、いつの時代も美術史研究の出発点です。日本における美術史学が草創期から形成期に入った大正・昭和期、幅広く数多く調査を続けた、相見香雨(1874〜1970)田中一松(1895〜1983)土居次義(1906〜91)。三人の研究者の調査ノートには、三者三様の流儀で作品の記録が連ねられています。当時は、撮影や複写が容易でないことに加え、社会情勢の変化によるコレクションの散逸や、災害や戦争による文化財の破損など、作品をめぐる状況が揺れ動き、目の前の作品の記録をとる行為の切実さは一際強いものでした。三者の記録を通して、美術史学の歩みを回顧すると同時に、調査ノートにとどめられた研究者の目の記憶を再現します。

○開催期間
2018年6月25日(月)から8月11日(土・祝)まで
○休館日
日曜日・祝日(ただし8月11日〔土・祝〕は開館いたします)
○開館時間
10-17時(入館は16時30分まで)
○会場
京都工芸繊維大学美術工芸資料館1階
○入館料
無料

○主催
京都工芸繊維大学美術工芸資料館、実践女子大学香雪記念資料館
○後援
美術史学会
○協力
京都・大学ミュージアム連携

◎関連企画

○シンポジウム「記録された日本美術史」
日時:2018年7月7日(土)13時30分-17時(13時開場)
会場:京都工芸繊維大学60周年記念館2階
定員:100名(事前申し込み不要)

第一部:報告
江村知子(東京文化財研究所文化財情報資料部文化財アーカイブズ研究室長)
村角紀子(松江市歴史まちづくり部史料編纂課専門調査員)
多田羅多起子(京都造形芸術大学非常勤講師)
中村玲(実践女子大学香雪記念資料館学芸員)

第二部:パネルディスカッション
並木誠士(京都工芸繊維大学教授)
仲町啓子(実践女子大学教授)
奥平俊六(大阪大学名誉教授)
山下善也(九州国立博物館主任研究員)
五十嵐公一(大阪芸術大学教授)

*本展覧会の準備にあたっては、公益財団法人 出光文化福祉財団より、平成29 年度調査・研究事業助成を受けました。

○京都工芸繊維大学ML(Museum & Library)連携企画
「土居次義と土居コレクション」
「記録された日本美術史−相見香雨・田中一松・土居次義の調査ノート展」と連携して、本学附属図書館では、本学名誉教授である土居次義先生のご遺族から2009年にご寄贈いただいた、貴重な資料類を展示します。美術工芸資料館の展示と合わせて、ぜひご覧ください。

期間:2018年6月25日(月)〜 8月11日(土・祝)まで
会期:京都工芸繊維大学附属図書館