京都工芸繊維大学美術工芸資料館

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展覧会アーカイブ|Exhibition Archives

2010.5.10 - 2010.6.25

荒川修作+マドリン・ギンズ 天命反転プロジェクト

荒川修作+マドリン・ギンズ 天命反転プロジェクト

1950年代後半に美術家として活動を開始した荒川修作は、1961年に単身ニューヨークに渡ります。
かの地で詩人マドリン・ギンズと出会い、以降連名で作品を発表するようになります。
早くから人間の知覚や認識のプロセスを問い直す試みを行ってきた荒川+ギンズは、 人間の「天命」とされてきた「死」に抗することを目標に、人間の身体を再構築する様々なプロジェクトを推進してきました。
そのプロジェクトは美術の領域を超えて、建築や都市計画へと広がっていきます。
日々の生活環境を変容させることによって、「建築的身体」を覚醒させる荒川+ギンズのプロジェクトは、 三鷹天命反転住宅やイースト・ハンプトンのバイオ・スクリーブ・ハウスなどの建築物として実現されています。
本展覧会では、荒川+ギンズの天命反転プロジェクトの展開を、図面やCGや写真によって紹介します。
岡山県の奈義町現代美術館に設置されている《偏在の場・奈義の龍安寺・建築的身体》や岐阜県の《養老天命反転地》を経て、 三鷹天命反転住宅やバイオ・スクリーブ・ハウスへと至る道筋、そして未来への構想を辿ることで、 荒川+ギンズが目指す「天命=死」の反転が、どのように具現し、どのように展開していくのか、を知る絶好の機会となるでしょう。

○会期
2010年5月10日(月)から2011年6月25日(金)まで
○休館日
日曜日・祝日

◎関連企画1

シンポジウム「荒川修作+マドリン・ギンズと建築」 2010年5月16日(日)14:00〜
@大学センターホール
○パネリスト
佐野吉彦(京都工芸繊維大学工芸科学研究科客員教授)
小野暁彦(京都造形芸術大学准教授)
米田 明(京都工芸繊維大学工芸科学研究科准教授)
平芳幸浩(京都工芸繊維大学美術工芸資料館准教授)

◎関連企画2

2010年6月11日(金)17:30〜
@大学センターホール
○出演
荒川修作、佐治晴夫、三鷹天命反転住宅の居住者
○監督
山岡信貴
○音楽
渋谷慶一郎