2006年、広島市の「世界平和記念聖堂」が、戦後の建築として初めて国の重要文化財に指定されました。
その他にも、すでに2005年に宇部市の「渡辺翁記念会館」が国の重要文化財に指定され、
2003年には尼崎市の「大庄公民館」が国の登録文化財に指定されています。
また2005年には、近代建築の保存についての国際組織DOCOMOMO日本支部が選んだ、
日本に現存するモダニズム建築100選の中に、5つの村野作品が入っています。
このように、近年、村野藤吾の建築作品への評価が急速に高まっています。
こうした動きを受けて、今回の村野藤吾建築設計図展は、「文化遺産としての村野藤吾作品」をテーマとしました。
文化財として認定された上記作品と、1970年までに竣工した重要作品の合計10作品こついて、
京都工芸繊維大学が所蔵する図面・スケッチ類を、写真や模型などとともに展示します。
図面資料から村野藤吾の歴史的価値を再考し、その保存や活用のあり方について考える機会にしたいと思います。
○会期
2006年11月27日(月)から2006年12月22日(金)まで
シンポジウム 「文化遺産としての村野藤吾作品」
2006年12月9日(土) 14:00 - 17:00
@京都工芸繊維大学1号館0111講義室
○パネラー
藤森照信(建築史家・東京大学生産技術研究所教授)
堀勇良(建築史家・文化庁文化財部主任文化財調査官)
石田潤一郎(京都工芸繊維大学大学院教授)
○司会
松隈洋(京都工芸繊維大学大学院助教授)
重森三輪庭園見学会
6月30日(土)岸和田城庭園
7月7日(土)松尾大社庭園
7月14日(土)東福寺方丈庭園
7月21日(土)香里団地「以楽苑」
7月28日(土)非公開・個人邸園
各日10:30現地集合
○講師
作庭家 重森干青
主催
(社)日本建築美術工芸協会(aaca)かんさい
重森三玲京都展実行委員会
申込・問い合わせ
(社)日本建築美術工芸協会(aaca)かんさい
tel 06-6447-8077
fax 06-6447-8078